校歌と校章


校 歌


 村上小学校校歌

               作詞 浅井  洌
               作曲 青木 友忠

  一 源清く 末遠き
    千曲の川を 前にせる
     村上むらは 所から
     人の心も すなおにて
     かせぎの道に いそしめば
     学びの業も 栄ゆなり

  二 芳野の山の 花と散り
     越路の雪に 埋みても
     知るきその名は 世に絶えず
     残る古城に み社に
     今も言いつぎ 語りつぎ
     ありし昔を しのぶなり

  三 千曲の水の 清ければ
     さやけき月の 影ぞ澄む
     人も心の 正しくば
     やがてそうらん 身の光
     花の朝も 月の夜も
     励め学びの 窓の友


 
   校歌解説
                   解説 国語係


  一  清らかな水源からその流れが始まり
      行く先は遠く日本海にそそぐ千曲川を
      眼前にみるこの村上の里は
      そんな土地柄にふさわしく
      人々の心は素直であり
      それぞれの生業に勤勉にはげみ
      学業もいっそうさかんなところである

  二  芳野の山の桜のように散った義光公や
      越後の雪にうずもれるように果てた義清公のように
      歴史に名高い村上の名は
      世にも絶えることなく
      地域に残る城跡や社にその名を残し
      いまもその物語が語り継がれ
      ひとびとは武勇と栄華の昔を思い偲ぶのである

   三  千曲川の水の流れが清らかであるので
      水面に映る清かな月の光も澄み渡っている
      村上の地に生きる人々の心も正しくあるので
      やがて 御覧なさい
      己が身の光として輝くのである
      花が咲き香る朝も月が清かに照る夜も
      学業に励むのだ
      学びの窓の友たちよ

 
校 章


村上小学校の校章は,ホタルと雪を組み合わせた形で,「蛍雪の功」を意味しています。同じようにホタルと雪をモチーフにして「蛍雪の功」を意味する校章を持った学校が県下に五つほどあります。この近くでは,長野市立下氷鉋小学校の校章も「蛍雪の功」を意味していますがこちらはホタルが3匹います。また、お隣上田市の塩尻小学校の校章も3匹のホタルがあしらわれています。
「村上小学校百年誌」には,以下のように書かれています。
『校章は外側が雪の結晶である六角形で、その中は蛍と小学校を配したものである。
 遠く中国の「晋の車胤と孫康」の故事によると、車胤は貧困のため勉強したくても明かりの材料である油が購入できないので蛍を集めてその明かりで勉強したという。孫康も貧乏で油が購入できないので雪を集めてその明かりで本を読んだという。
 この二つの故事から勉学の象徴ともいえる雪と蛍を図案化して昭和27年に制定したものである。』